動画の「1000Mbps」とカードの「1000MB/s」は同じ速さではありません。Mbpsを8で割るとMB/sになります。1000Mbpsなら125MB/s。この区別をしてから、撮影する時間を掛けると必要容量の目安を計算できます。
容量の目安は「ビットレート(Mbps)×撮影時間(分)×0.0075」でGBへ換算できます。ただし、これは一定のデータ量で記録すると仮定した計算です。
カメラの公式記録時間表がある場合は、同じ動画設定の行を優先します。計算だけでカードの対応や連続撮影時間を保証しないでください。
CFexpress Type Bで動画を撮る人向けの容量計画ガイドです。実機測定や個別カードの推薦ではありません。撮影時の設定をまだ決めていない人は、先に解像度・フレームレート・記録形式を決めましょう。フレームレートは1秒に記録する画像の枚数で、単位はfpsです。30fpsなら1秒に約30枚。動きの表現だけでなく記録量にも関係するため、公式表では同じfpsの行を探します。
- 撮る設定を決める → 4Kや8Kだけでなく、形式・圧縮・fpsまで。
- 公式の時間表を探す → なければビットレートから概算。
- 合計撮影時間を出す → 取り込みまでに残す全クリップを足す。
- 余裕と交換方法を決める → 空き容量、撮り直し、カード交換の可否を確認。
小文字bと大文字Bを分ける
ビットレートは、1秒間に記録するデータ量です。Mbpsのbはbit(ビット)、MB/sのBはByte(バイト)。1バイトは8ビットなので、Mbpsの数値を8で割るとMB/sになります。
1000Mbps ÷ 8 = 125MB/s
125MB/s × 60秒 = 7500MB/分
7500MB ÷ 1000 = 7.5GB/分
7.5GB/分 × 20分 = 150GB
1GB=1000MBとする十進表記の仮定です。管理領域・音声などの追加データや記録量の変動を含めた、実際の必要容量とは差が出ます。
つまり、「1000Mbpsの動画だから、1000MB/sの書き込みカードが必要」と単純に同じ数字を探す必要はありません。ただし125MB/sという換算結果だけで対応カードを選べる、という意味でもありません。
撮影時間ごとの概算を比べる
次の表は、一定のビットレートが続くと仮定した編集部の計算例です。特定カメラの実測や、カードごとの動作保証ではありません。
表は横にスクロールできます。表へフォーカスして左右キーでも移動できます。
| 仮定したビットレート | 10分を保存 | 30分を保存 | 60分を保存 |
|---|---|---|---|
| 200Mbps | 15GB | 45GB | 90GB |
| 400Mbps | 30GB | 90GB | 180GB |
| 1000Mbps | 75GB | 225GB | 450GB |
| 2000Mbps | 150GB | 450GB | 900GB |
1000Mbpsで30分なら225GBという概算です。256GBカードとの差をすべて安全な余裕とは考えず、カメラで使える空き容量、撮り直し、ほかのファイルも考えます。条件が変われば必要量も変わるため、一律に「何%空ければ安全」とは決めていません。
一方、200Mbpsで合計60分なら90GBという概算です。必要な動作条件と余裕を満たす小容量カードがあるなら、大容量を自動的に選ぶ必要はありません。
公式の記録時間表があるときは、そちらを優先する
たとえばEOS R5(初代)、Canon Log切・HDR PQ OFF、8K DCI・29.97fps・RAW標準では、公式仕様表に約2600Mbps、256GBで総記録時間約13分と記載されています。
2600Mbpsを十進表記の単純計算へ入れると、256GB ÷(2600 × 0.0075)= 約13.1分になります。近い数字になっても、これを公式表の13分より正確な値と扱いません。公式の数値も目安であり、実際の設定と撮影条件に従って確認します。
RAW動画は、カメラの撮像素子から得たデータを、撮影後の調整に使う素材として記録する形式です。R5のRAW軽量は、RAW標準よりデータ量を抑えます。IPBは、複数の画像をまとめて効率よく圧縮する方式です。R5ではIPB動画をMP4ファイルに記録します。
公式表では、カメラに表示された解像度・fps・記録方式がすべて一致する行を探します。RAWは標準か軽量かも揃えます。同じ8Kでもこうした記録方法で容量が変わります。圧縮方式は「データをどのように小さくして保存するか」の違いです。画質や編集方法も変わるため、容量を減らすためだけに撮影直前に変更せず、制作条件と合わせて決めます。
具体的な候補へ進むならR5の8K RAW用カードを保存時間で比較するで、容量と対応条件を一緒に確認できます。
「合計60分」と「止めずに60分」は別
10分のクリップを6本保存する計画と、1回で60分を止めずに撮る計画は、同じではありません。カードへ入る総量が足りても、カメラ側の連続撮影制限、温度、電源などで停止する場合があります。計算表は撮影継続を保証しません。
カードを途中交換できるなら必要量を分けられます。交換できない場面では1枚に必要な容量を確保したうえで、カメラ自体が予定した記録を続けられるかを調べます。R5公式の動画記録画質・撮影時間の注意は、その確認先の例です。
買う前に作る、短い容量メモ
次は架空の撮影計画です。「イベントの長さ」ではなく、カードへ残す予定の量を足します。
- 本編:15分 × 2本 = 30分
- 撮り直し:10分を予定
- 合計:40分
- 概算:400 × 40 × 0.0075 = 120GB
128GBとの差は8GBですが、実際に使える容量や追加ファイルを考えると、これだけで128GBに決定できません。公式時間表と空き容量を確認し、取り込みのタイミングや大容量候補を比較します。
容量が決まっても、必要な書き込み性能は別に確認する
カメラの対応表は、完全型番・容量・動画モードごとに読みます。大容量なら高速、最大読み出し速度が高ければ動画向け、と省略しないでください。
キヤノンはR5の動画撮影で、実際の書き込み速度がビットレートを十分に上回るカードと事前テストを案内しています。換算した数値ぎりぎりを合格条件とするのではなく、カメラメーカーとカードメーカーの条件を優先します。
撮影前の初期化が案内されていても、必要なデータの退避が先です。別媒体へコピーして開けることを確認してから、使うカメラの公式手順に進んでください。
楽天・Amazonでは、必要量を満たす小容量も比べる
購入候補が決まったら、同じ完全型番・容量・世代・セット数で両方の購入先を比べます。新品中古、送料、販売元、保証も揃えます。ポイントを差し引いた額と実際の支払額は分けましょう。
より安い別容量・別製品を検討するときは、先に動画モードへの適合を確認します。保存できる量が足りることと、予定の設定で動画を記録できることの両方が必要です。本記事では、計算結果だけで商品を推奨していません。
よくある疑問
画面の残り時間が、計算と違うのは異常?
必ずしも異常ではありません。計算は固定したビットレートの仮定です。現在の記録設定、カード内のファイル、実際の空き容量を確認し、公式表とカメラの表示を優先します。
スローモーションは完成動画の長さで計算する?
再生時間と撮影時間を混同しないようにします。カメラが示すビットレートや記録時間表が、どの記録設定を指すかを確認してください。通常撮影の数値へ、完成動画の再生時間をそのまま掛けないでください。
RAW動画も毎回まったく同じ容量?
この計算表は一定の量を仮定しています。実際の記録条件による違いはメーカーの注記で確認し、重要な撮影前には同じ設定で短いテストを行います。
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編集:Camera Gear Lab 編集部。一次資料確認:2026年9月18日。計算例は仮定であり実測ではありません。当サイトはアフィリエイト広告を利用しています。本記事に個別商品の購入広告リンクはありません。


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