EOS R6 Mark IIIのRAW動画「.CRM」がパソコンで開けないときは、まずファイルの取り込みとソフトの対応を分けて確認します。静止画RAWの「.CR3」とは別のファイルです。アイコンやサムネイルが出ないだけで、撮影失敗やカード故障とは決めつけないでください。
この記事は、撮影済みのCRMを再生・現像したい人向けです。現像は、RAWデータを調整して利用できる映像にする処理を指します。元カードは、コピーと再生を確かめるまで初期化しません。
最初に、CR3・CRM・MP4を区別する
表は横にスクロールできます。表へフォーカスして左右キーでも移動できます。
| ファイル名の最後 | 今回の確認 |
|---|---|
| .CR3 | 静止画RAW。写真の現像手順を確認する |
| .CRM | RAW動画。EOS R6 Mark IIIのCRMに対応するソフトを確認する |
| .MP4 | 通常の動画か、メインとは別に記録した動画か、撮影設定で確認する |
拡張子はファイル名の最後に付く形式の表示です。WindowsのエクスプローラーやMacのFinderで表示して確認します。CRMをMP4へ名前変更しても、映像の中身は変換されません。
「ファイルがない」と「あるが開けない」を分ける
元カードにはCRMがあるのにパソコン側にない場合は、写真だけを対象にした取り込み操作になっていないか確認します。カードのファイル一覧を開き、必要な動画と関連ファイルを含むフォルダーを別の保存先へコピーします。切り取りや移動ではなく、元を残すコピーを選んでください。
コピー後は元とファイル数・サイズを比較し、エラーの有無を確認します。別日や別カードの同名ファイルを上書きしないよう、保存先を分けます。数とサイズの一致は確認の一部であり、映像が正しく再生できることまで保証しません。
公式ソフトにも役割がある
キヤノンはCinema RAW DevelopmentをRAW動画の現像・再生・エクスポート用として案内し、対応製品にEOS R6 Mark IIIを掲載しています。ダウンロード前に、使用するWindows/macOSの版と、必要なPC構成を製品ページで照合してください。
また、R6 Mark IIIの公式マニュアルはRAW動画の表示にDigital Photo Professional(DPP)も案内しています。「DPPは静止画用だからCRMには使えない」と一律には判断しません。古い版を使っている場合は、R6 Mark IIIへの対応を含めて更新情報を確認します。
表は横にスクロールできます。表へフォーカスして左右キーでも移動できます。
| 状態 | 先に確認すること | 買い替えを急がない理由 |
|---|---|---|
| CRMが保存先にない | 元カードの動画を含むコピー範囲 | 取り込み対象の違いならカード容量とは別問題 |
| CRMはあるがソフトが認識しない | R6 Mark III・CRM・ソフトの版・OSの組合せ | 単にRAW対応という表示だけでは対象機種まで分からない |
| 開くが再生が重い | ソフトの必要構成、接続、保存先の空き | カード・SSD・PCのどれが原因か未確定 |
| 書き出した動画だけ開けない | 出力形式と再生側の対応 | 元CRMの破損とは限らない |
短いクリップ1本で、完了まで確かめる
- コピー先のCRMを対応ソフトで開きます。
- 冒頭だけでなく、中ほどと終わりも再生し、必要な映像と音声を確認します。
- 目的に合う出力形式を確認し、元CRMとは別の場所へ書き出します。
- 書き出したファイルを、実際に渡す相手や再生先が使うソフトで確認します。
ソフトごとに出力できる形式は異なります。「エクスポートできる」ことを、どのソフトでも直接MP4へ変換できるという意味にはしません。編集ソフトを使う場合は、そのメーカーの対応表で機種・形式・必要プラグインを確認してください。
MP4があるならCRMは消してよい?
メインとProxy、またはメインとサブを使った撮影では、別の形式も記録されます。Proxyは軽い編集用動画です。MP4が見えることだけを、元のRAW動画が保存できた証拠にはしません。後からRAWを調整する予定があればCRMを保持し、撮影設定と残したファイルの役割を確かめます。
必要なCRMと関連ファイルを別の物理ドライブにもコピーし、そこから開けることを確かめてからカードの消去を判断します。
次の行動を選ぶ
- 動画自体が取り込めない:R6 Mark IIIのPC取り込み手順で接続と保存フォルダーを確認。
- 撮影カードを追加したい:SDとCFexpressが必要な撮り方を確認。
- 開けないのがCR3の写真だった:静止画RAWとDPPの確認手順へ。
よくある疑問
Finderでプレビューできなければ壊れている?
それだけでは判定できません。機種とCRMに対応するソフトでコピー先のファイルを開きます。
速いSSDを買えば必ず再生できる?
形式への対応やPC構成は別条件です。対応ソフトで認識できることを先に確認し、買い替えは原因を絞ってから判断します。
一次資料
- キヤノン:R6 Mark IIIの動画記録形式とRAW動画
- キヤノン:対応ソフトウェアの役割
- Cinema RAW Development:対応製品・OS・PC条件
- R6 Mark III仕様:CRMとMP4
確認日:2026年10月31日。公式資料をもとに編集した確認手順で、実機の処理速度や復旧の検証ではありません。当サイトはアフィリエイト広告を利用しています。購入を伴わない確認から始めてください。


コメント