速いCFexpressカードに替えたのに、パソコンへの取り込みが遅い。そんなときは、カードをもう1枚買う前に、リーダー・ケーブル・パソコンの端子・保存先を順に確認しましょう。
最初に試すのは、リーダー付属のケーブルを使い、ハブを外して対応する端子へ直接つなぐことです。同じ撮影フォルダーをコピーし、接続を1か所ずつ変えて時間を比べます。
USB-Cは差し込み口の形の名前です。同じ形でも、データを送る速さは同じとは限りません。
対象は、CFexpress Type Bを対応リーダーでパソコンへ取り込む人です。カメラ内の連写速度や、全機器で同じ速さが出ることを説明する記事ではありません。個別製品の購入推薦や実機の速度比較は含めていません。
カード → リーダー → ケーブル・ハブ → パソコンの端子 → 保存先
途中のどこかが遅ければ、カードの公称最大速度だけでは解決しません。先に手持ちの接続を確認することで、買い替える場所を絞れます。
1.リーダーとケーブルの対応を確認する
リーダーの説明書で、CFexpress Type B対応を確認します。XQD用や旧CompactFlash用という表記だけで、同じように使えるとは判断しないでください。
次に、リーダー付属のケーブルを使います。スマートフォンが充電できるUSB-Cケーブルでも、高速なデータ転送に対応するとは限りません。充電のW(ワット)と、データのGbpsは別の仕様です。
具体例として、Appleのケーブル説明は、Thunderbolt 3(USB-C)ケーブルと、USB 2.0の速度に制限されるUSB-C充電ケーブル(2m)を区別しています。これは、そのページで説明されている製品の例です。すべての充電対応ケーブルが遅いという意味ではありません。
2.端子の形より、対応する転送方式を見る
パソコンの仕様書で、接続した端子のデータ転送速度と方式を確認してください。同じパソコンでも、端子ごとに対応が違う場合があります。
表は横にスクロールできます。表へフォーカスして左右キーでも移動できます。
| 表記 | 分かること | それだけでは分からないこと |
|---|---|---|
| USB-C/USB Type-C | コネクターの形 | 5・10・20・40Gbpsなど、対応する速さ |
| USB 10Gbps | 接続規格のデータ転送能力 | 実際のコピーが何MB/sになるか |
| USB 20Gbps/USB 3.2 Gen 2×2 | 2レーンを使う20Gbps方式 | 任意のUSB-C端子で20Gbps動くか |
| USB4/Thunderboltの表記 | 対応する接続方式を確認する手がかり | 別方式のリーダーが常に表示どおりの速さで動くか |
USB-IFのUSB 3.2解説では、20Gbpsは10Gbpsの通信経路を2本使う方式です。端子・ケーブル・リーダーが同じ方式を使えるか、各機器の仕様を照合します。数字の大きさや差し込み口の形だけで互換動作の速さを決めないでください。
たとえばNextorageのUSB 40Gbps製品向けガイドは、対応端子と付属ケーブルに加え、OSなどの条件も確認するよう案内しています。特定製品向けの条件を、すべてのリーダー共通の必須条件に広げないことも大切です。
3.ハブを外し、保存先も比べる
ハブは、1つの端子から複数の機器をつなぐ機器です。切り分けでは、まずリーダーをパソコンの対応端子へ直接つなぎます。ほかの機器が同じ接続経路を使っている影響も減らせます。
次に、保存先を確認します。カードからの読み出しが速くても、保存するドライブへの書き込みが追いつかなければ、コピーはそこで制限されます。外付けドライブを使っている場合は、その接続も含めて確認します。
Seagateの転送速度ガイドも、インターフェースとドライブの性能が、転送速度に影響すると説明しています。内蔵SSDに十分な空きがあれば同じフォルダーで比べる方法がありますが、内蔵であれば必ず速いとは限りません。
買い替えの前に行う、短い比較手順
以下は編集部が整理した確認方法です。コピー元のカードを消す必要はありません。
- 同じ素材を使う。 代表的な撮影フォルダーを1つ選び、容量とファイル数を控えます。
- 今の接続で時間を測る。 コピー完了までを計り、保存先のファイルを開けるか確認します。
- 1か所だけ変える。 付属ケーブルへ交換、ハブを外す、対応端子を変える、保存先を変える、の順に比べます。
- 差が出た場所を再確認する。 同じ条件で再度比べ、たまたまの差や別の作業の影響も疑います。
比較中は大きなコピー処理やバックアップを同時に走らせないようにします。空き容量や機器の温度、パソコン側の一時保存の影響でも時間は変わります。1回の測定だけで故障や製品の優劣を断定しないでください。
例:100GBのコピーが200秒で終わった
100,000MB ÷ 200秒 = 平均約500MB/s。
1GB=1,000MBでの仮定です。これは計算の例で、当サイトの測定値ではありません。GB/sやGbpsをそのまま比べず、単位を揃えるために使います。
変化した場所から、次に確認するものを決める
表は横にスクロールできます。表へフォーカスして左右キーでも移動できます。
| 確認結果 | 次に見るところ | 急いで買わなくてよいもの |
|---|---|---|
| 付属ケーブルで改善した | 元のケーブルの転送仕様 | 新しいCFexpressカード |
| ハブを外すと改善した | ハブの仕様と同時接続の構成 | カードやリーダー一式 |
| 保存先を変えると改善した | 元のドライブと接続の書き込み性能 | コピー元のカード |
| どの条件でも変わらない | リーダーとカードの対応、OS、機器別のサポート情報 | 原因を特定しないままの高額な上位機種 |
よくある疑問
10Gbpsなら、毎秒10GBコピーできる?
できません。小文字のbはビット、大文字のBはバイトで、1バイトは8ビットです。10Gbpsを単位だけ換算すると1.25GB/sですが、通信の処理分などもあるため、実際のファイルコピーがこの値に届くという意味ではありません。
CFexpress 4.0カードなら、今のリーダーでも最速になる?
カード単体の最大値を出すには、リーダーや接続先などにも対応が必要です。今の取り込み時間で困っていないなら、規格が新しいという理由だけで一式を更新する必要はありません。
コピーが遅いので、先にカードを初期化してよい?
必要な写真や動画をまだ保存できていないなら、初期化しません。まず別の接続や対応機器で取り込みを確認します。保存済みと確認できた後の初期化は、カメラとカードの公式手順に従ってください。
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Type B対応リーダーの役割を比較する
EOS R5で保存する動画量から容量を選ぶ
D850でXQDからCFexpressへ移る前の確認
編集:Camera Gear Lab 編集部。一次資料確認:2026年9月16日。当サイトはアフィリエイト広告を利用しています。本記事に個別商品の購入広告リンクはありません。
ハブ経由で見えない場合は、速度より先に接続を確認する
USB-Cの形が合っていても、ハブの充電専用端子では写真を読めません。コピーが始まらない人は、端子の役割とMacへの直接接続から確認してください。


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