D850のフォーカスシフト撮影で写真が何枚も残るのは正常です。カメラはピント位置を変えた素材を撮り、深度合成はパソコンの他社製ソフトで行います。撮影を始められない人は、先にレンズの型番と本体のAF切り換えを確認します。撮影済みの人は、一組を別フォルダーへコピーして残しましょう。カメラの[画像合成]を選んでも、フォーカスシフトの一組を自動でまとめる操作にはなりません。
深度合成は、手前と奥など、ピントの合う場所が異なる写真を組み合わせる処理です。この記事はNikon D850で撮影を始められない人と、撮影後に完成画像を探している人向けです。撮像素子を動かすZ8のピクセルシフトとは別の機能です。
複数枚撮れた → 一組を保存してPCで合成
途中で終わった → 設定回数と、ピントが最も遠くへ達したかを確認
撮影開始が選べないとき、先に見る4か所
メモリーカードやレンズを買い替える前に、カメラの設定を確認します。ニコンの公式マニュアルに挙がる条件から、次の順に切り分けられます。
表は横にスクロールできます。表へフォーカスして左右キーでも移動できます。
| 見る場所 | 確認すること | 次の行動 |
|---|---|---|
| レンズの型番 | AF-SまたはAF-Pレンズを装着しているか | AF-S・AF-Pはレンズの方式名。本体で選ぶAF-S(シングルAF)設定とは別です。レンズ鏡筒に書かれた型番を見ます |
| 本体のフォーカス切替 | AFになっているか | AFへ切り換える。AFはカメラが自動でピントを合わせる設定 |
| 撮影の状態 | 背面画面を見て撮るライブビューや、動画、一定時間後に撮るセルフタイマーになっていないか | ライブビューボタンで画面撮影を終了し、動画ではなく静止画側へ。レリーズモードダイヤルをセルフタイマーE以外にする |
| 基本条件 | 日時設定済みでカードが入っているか | 日時とカードを確認し、表示された警告を読む |
それでも始められないときは、シャッタースピードがバルブ/タイム(長時間露出)になっていないかを見ます。さらに、露出などを変えて続けて撮るオートブラケティング、明暗差を補うHDR、複数回の露出を重ねる多重露出、一定間隔で撮るインターバルタイマー、その素材を動画にするタイムラプス動画も併用できません。有効になっている機能があれば、対応する撮影メニューで終了または「しない」に戻します。カメラ全体を初期化する前に、この撮影に関わる設定から確認しましょう。
手前にピントを合わせてから、小さな一組を試す
- カメラを固定します。ニコンは三脚での固定と、レンズのVR(手ブレ補正)を無効にすることを勧めています。被写体が動くと合成が難しくなるので、最初は動かないものを選びます。
- 写したい範囲の手前へピントを合わせます。撮影開始位置から遠い側へピントを移していくため、奥から始めて手前へ戻る動作とは考えません。
- 静止画撮影メニューの[フォーカスシフト撮影]を開きます。撮影回数、フォーカスステップ幅、待機時間を決めます。ステップ幅は、隣り合う写真のピント位置の間隔です。
- [撮影開始]で試し撮りします。撮影後は手前・中ほど・奥の写真を拡大して、必要な範囲にピントの合う素材があるか見ます。
ステップ幅が広すぎると、合成後にピントの合わない部分が残ることがあります。ニコンは通常5以下を勧めていますが、被写体と距離で必要な幅・枚数は変わります。特定の数字で必ず全体にピントが合うという設定ではありません。
300回に設定したのに、300枚ないのは故障?
設定できる撮影回数は最大300回です。ただし、設定回数に達する前でも、ピント位置が無限遠、つまりレンズが最も遠くへピントを合わせた位置に達すると撮影は終わります。枚数の少なさだけでカード不良と決めず、必要な範囲の素材が撮れているか確認しましょう。
途中でカメラの設定を変えることでも終了する場合があります。フラッシュを使うなら、待機時間はフラッシュの充電に必要な時間より長くします。待機時間だけから撮影全体の所要時間を決めないでください。
一組を取り込むときは、似た写真を間引かない
[新規フォルダー作成]を使うと、撮影開始ごとに新しいフォルダーへ保存できます。一組の区切りが分かりやすくなります。ファイル番号のリセットも使う場合は、別の組に同じ名前ができるため、パソコン側でも撮影ごとにフォルダーを分けてコピーします。
合成前に似た写真を削除すると、必要なピント位置の素材を失うおそれがあります。元カードを残し、パソコンへ一組をコピーし、枚数・サイズ・開けることを確認します。合成ソフトに渡す前に、別の物理ドライブにも保存してください。
カメラの[画像合成]と、深度合成は違う
D850の画像編集メニューにある[画像合成]は、RAW画像2枚を重ね合わせる機能です。フォーカスシフトの素材全体からピントの合う部分を組み合わせる機能とは分けます。完成画像が見つからなくても、素材が残っていればパソコンでの工程を確認できます。
次は深度合成ソフト3候補を、手持ち契約とライセンスで選ぶへ。写真を取り込めない場合は、先にD850の2枚のカードと転送設定を確認します。新しいリーダーが必要なときだけ手持ちカードからリーダーを選ぶへ進めます。
よくある疑問
速いCFexpressへ交換すれば、カメラ内で合成できる?
できるようにはなりません。カードの性能と、パソコンで行う深度合成は別の条件です。容量・取り込み速度に困っていなければ、合成のためだけにカードを追加する必要はありません。
撮影回数を増やせば必ず良くなる?
素材の枚数だけでは決まりません。必要なピント位置、被写体の動き、撮影中の明るさの変化も結果に関係します。少ない素材で試し、足りない範囲を見て設定を変えます。
一次資料
確認日:2026年11月1日。公式資料に基づく編集で、実機の撮影・合成速度・画質比較ではありません。当サイトはアフィリエイト広告を利用しています。この記事のソフト公式リンクは広告リンクではありません。


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